プレスリリースとは 作成の基本と注目されるポイントは?
広報PRの情報発信の方法として基本中の基本となるのが、プレスリリースの発信です。プレスリリースとは、企業・団体が、経営に関わるニュースや、新商品・新サービスの情報をマスコミに知らせるための文書です。従来、プレスリリースという名の通り、報道関係者向けに作成する文書でしたが、近年はリリースのWEB配信サービスや自社サイトへの掲載により一般の人が目にすることも増えたため、「プレス」という表現は使わずニュースリリースという表現を使うことも多くなっています。
プレスリリース作成の“基本のき”
プレスリリースは、自社のニュースを簡潔にわかりやすく伝えるツール。企業からのラブレターのようなものです。ラブレターでも自分をあまり飾りすぎると相手に気持ちが伝わらないのと同じように、プレスリリースも大げさな表現や過度なアピールをしすぎるのは禁物です。
プレスリリースは基本的には以下のような構成で作ります。
一番重要なのが、③のタイトルとサブタイトルです。タイトルにインパクトがなければ読まれません。あまり長すぎると、スマホなどで表示されるときに切れてしまいますので、短いフレーズに伝えたいことを凝縮させます。
次に重要なのは、⑥の画像でしょうか。最近はニュースもプレスリリースもスマホで見る人が圧倒的に多く、その際サムネイルとしてタイトル脇に画像が表示されます。この画像のクオリティも、読んでもらえるかどうかを左右する要素になります。ですので、商品画像は美しく、サービスのリリースでもサービスを説明するフローや、そのサービスと関連するイメージ画像など、必ず画像を入れて配信することをおススメします。
そして次に大切なのは④のリード文。この冒頭の数行で、伝えたいポイントを網羅するようにします。この部分まで読んで、興味を持ってもらえたら、その下のより詳しい内容も読んでもらえる可能性大です。
そして、忘れてならないのが、⑧の問合せ先。メディアの人に興味を持ってもらえても、問合せ先がなければ連絡できませんので、せっかくの取材が流れてしまいます。
プレスリリースの配信方法
プレスリリースの配信方法には以下の2つがあります。
1.PR TIMESや@Pressといった、リリースのウェブ配信サービスを利用する方法
2.メディアに直接配信する方法
それぞれの方法についてもう少し説明します。
1.のウェブ配信サービスは、それぞれのサービスサイトに登録して、テンプレートに情報を入力して配信するだけ。とても簡単です。契約するニュースサイトにプレスリリースがそのまま転載されるので、ネットで検索すると、プレスリリースの情報が複数のサイトで見られます。
2.のメディアへの直接配信は、例えば「日経新聞」「朝日新聞」といった新聞社、「ダイヤモンド」「東洋経済」といった雑誌社、「マイナビニュース」「ITmedia」といったウェブメディア、テレビ局の番組ディレクターなど、それぞれのメディアに、訪問、メール、郵送、FAXなどの方法で直接届ける方法です。もちろんビジネス系だけでなくファッション系・ゲーム系・モノ系など様々なメディアの記者・編集者に直接届けます。
ウェブ配信サービスからニュースサイトに転載されたものは、プレスリリースがそのまま載るだけですが、直接メディアに届けた場合、興味をもってもらえたら、取材につながり記事や番組で取り上げられるチャンスとなります!
注目されるプレスリリース(ニュースリリース)にするには
メディアには、毎日大量のプレスリリースが届きますので、その中で興味を持ってもらうためには、単に情報を書き連ねるだけでなく、工夫が必要です。記者や編集者が 「面白い!」「ぜひ読者・視聴者に伝えたい!」 と思わなければ、そのままゴミ箱行きです。
例えば、発信する情報に、以下のような要素を含めることで、取り上げられる確率が高まります。広告と違って掲載費を支払うわけではありませんので、ニュース価値を上げなければ、取り上げられません。プレスリリースは、発信側のセンスが問われるツールなのです。
初めて・最も
- ある範囲(日本・世界・地域・業界等)において
- 初めてである
- 最も○○である、一番○○である
(最多、最少、最大、最小、最短、最長など)
希少価値
- 唯一
- 他にはない
- 珍しい
- 優れた
- ユニーク
新しい・画期的
- 新しい
- 画期的
- アイデアに富んでいる
実利・実益
- 得をする
- 役に立つ
- (商品等が)当たる
人の心を動かす
- ストーリー性がある
- びっくりする
- 感動する
- 心温まる
- 感心する
時流
- 時流に合っている
- 世間で話題・ブームになっている
- 多くの人が今興味を持っている
- 時代に逆行している
季節性
- 季節限定
- その季節と関連する
- 季節を感じさせる
将来性
- 伸びそう
- 大きくなりそう
- 広がりそう
- 一般化しそう
プレスリリースの書き方については、このサイト内の「プレスリリースの書き方」や「効果的なプレスリリースにするための5つのポイント」でもご紹介していますので、そちらもぜひご参照ください!